北海道車旅の最終日。前夜遅くに積丹から函館まで戻ってきて、今朝は函館の朝の空気を浴びるところから始まる。函館朝市、五稜郭、そして帰路に向けての最後の函館散策の一日。
函館朝市——朝のイカ釣り
函館駅のすぐ隣にある函館朝市は、新鮮な海産物が並ぶ函館観光の定番スポット。朝早くから観光客で賑わい、カニ・ウニ・イクラを売る店が軒を連ねる。
朝市の名物のひとつが「活イカ釣り」。生簀のイカを自分で釣り上げて、その場で捌いてもらえる。透明なイカが目の前で透き通った刺身に変わる瞬間は、生命をいただくことの実感が伴う体験だ。
五稜郭——星形の城郭
朝市を後にして向かったのは五稜郭。日本初の西洋式城郭で、五つの稜堡を持つ星形の特徴的な形は、上空から見ないとなかなかわからない。だから五稜郭タワーに登るのが定番だ。タワーの展望台から見下ろすと、設計図そのままの星形が緑の堀に囲まれて広がっている。
幕末には榎本武揚率いる旧幕府軍が立てこもり、最後の戊辰戦争「箱館戦争」の舞台にもなった場所だ。今は緑豊かな公園として整備されていて、堀の周りを散歩する市民の姿が穏やかだった。
ラッキーピエロでもう一度
昼食は再びラッキーピエロ。函館にいる間に2回行ったことになる。初日のチャイニーズチキンバーガーが美味しかったので、最終日は別の店舗で違うメニューを試した。函館の人にとって、この味は本当に日常の延長なのだろう。
北海道第一歩の地碑——旅の締めくくり
帰る前に、函館港にある北海道第一歩の地碑へ。明治以降、青函連絡船で本州から渡ってきた人々がここに上陸した。北海道の歴史を語るうえで欠かせない「玄関口」が、いまもモニュメントとして残されている。
新幹線で気軽に北海道へ来られるようになった今、この碑の意味は少し薄れているかもしれない。でも、ここに立って津軽海峡を眺めると、海を越えて新天地を目指した人々の想いが、ふと身近に感じられる。
函館駅から新幹線で帰路へ。3泊4日、車で1,000km近く走った北海道の夏が、ここで終わる。
バイクは体で感じる旅。車は頭で考える旅。同じ北海道でも、走る乗り物が違うと景色の見え方が変わる。次はまたバイクで来よう。