XSR900に乗り換えてから半年ほど経った6月、伊豆半島へ1泊2日のツーリングに行った。特に強いテーマがあったわけではない。走りたい道があって、泊まれる宿があって、それで十分だった。
1日目 — 伊豆半島を南へ
千葉から出発し、首都高を抜けて小田原方面へ向かう。流れに乗れば東京は意外とすんなり通り過ぎられる。小田原を過ぎると、山がちな地形になり始め、道の性格が変わってくる。
途中、伊豆スカイラインの入口ゲートに立ち寄った。伊豆半島の稜線を走る有料道路で、天城高原から玄岳まで続く。また改めて走りたいと思いながら通過した。
伊東付近まで来て、大室山に立ち寄った。噴火でできた直径300mほどのすり鉢状の山で、山頂までリフトで上がれる。草に覆われた稜線をぐるりと一周できる。伊豆にこういう場所があるとは知らなかった。
ふもとの伊豆高原ビール本店で昼食をとった。海鮮丼を頼んだら、具が丼からはみ出すほど盛られて出てきた。ボリュームに少し戸惑ったが、うまかった。
伊豆半島の東岸を南下した。国道135号は海を見ながら走れる区間が多い。梅雨の晴れ間だったこともあり、海の色が濃くて気持ちよかった。熱川、稲取と過ぎて、下田市まで走った。幕末の開港地として知られる港町で、海沿いの雰囲気が穏やかだった。
そのまま半島の西側へ折り返す。宿は西伊豆に取った。夕飯に海鮮を食べた。1日目はそれだけで十分だった。
2日目 — 芦ノ湖スカイライン
翌朝、宿を出て北へ向かった。半島の付け根から箱根方面へ上がり、芦ノ湖スカイラインへ入った。
結論から言うと、ここが今回のツーリングで一番よかった。標高が高く、コーナーが連続する稜線上の道で、視界が開けている区間では富士山が見えた。梅雨の晴れ間という条件も良かったが、それを差し引いても走っていて気持ちのいい道だ。
交通量が少なく、ペースを乱されない。路面は比較的きれいで、XSR900のハンドリングが素直に乗せてくれる。ずっとこの道を走り続けていたいと思いながら、終点まで走った。
芦ノ湖スカイラインを出て、帰りに三国峠へ寄った。静岡・神奈川・山梨の三県が接する峠で、富士山が正面に見える。この日は雲がかかっていたが、山の輪郭はわかった。
そのまま東名・首都高を乗り継いで千葉へ帰った。帰路は長く感じたが、それでも悪い気はしなかった。
芦ノ湖スカイラインは、千葉からだと日帰りでは少し遠い。ただ、1泊するだけで全く違う旅になる。「1泊するだけでこんなに走れる」という発見が、今回の一番の収穫だったかもしれない。
旅行ガイド(一般情報)
※本セクションは公開情報をもとに編集者が補足したものです。最新は公式サイトで確認してください。
伊豆半島の主要ツーリングロード
- 伊豆スカイライン: 熱海峠〜天城高原、約40km。稜線を走る有料道路。バイク料金あり
- 芦ノ湖スカイライン: 箱根峠〜湖尻峠、約11km。有料、富士山ビューが有名
- 伊豆半島ジオパーク: ユネスコ世界ジオパーク認定(2018年)。火山活動が育んだ独特の地形
- 大室山: 単成火山のスコリア丘、リフトで山頂へ。お鉢めぐりは1周約1km
下田と幕末史
- 下田開港: 1854年(嘉永7年)日米和親条約により下田・函館が開港。ペリー艦隊が来航
- 了仙寺: 日米下田条約締結の地、国の史跡
- ペリーロード: 平滑川沿いの石畳の小径、料亭・カフェが並ぶ
- 白浜・吉佐美: 白い砂浜と透明度の高い海、夏は混雑
アクセスと注意点
- 東京方面から: 東名・小田原厚木道路〜西湘バイパス〜熱海ビーチライン経由が王道
- 渋滞: 週末・GW・お盆は135号海岸線が著しく混雑、早朝出発推奨
- 有料道路: 多くがETC非対応、現金支払い。料金は公式に要確認
- 気候: 海岸沿いは温暖、稜線は気温差大きい。標高1,000m近い区間は防寒・雨具を