台湾旅行の最後、日本に戻る便を待っているあいだに桃園空港の免税店で買って帰ってきた一本が ニッカ 竹鶴 ピュアモルト Grande Travel Exclusive。通常版の竹鶴ピュアモルトと並べて飲み比べると、同じブランドの中で「免税向けに少し違うスペックを乗せたボトル」がどれだけ別物に感じられるかが見えてくる。
空港免税店・機内販売限定の Travel Exclusive で、銀色の化粧箱と「Grande」ロゴが目印。アルコール度数45%と、通常版(43%)より2ポイント高い。
通常版 vs Grande、何が違う?
公式情報によれば、Grande は通常の竹鶴ピュアモルトと同じく余市・宮城峡のモルトを組み合わせるが、シェリー樽原酒の比率や熟成構成が免税向けに調整されている、とされる。アルコール度数45%という数字も、通常版(43%)より「少し前に出た」設計に向いている。
ノーズは通常版と方向性は同じだが、シェリー由来のドライフルーツが一段濃く、樽香もはっきり。口に含むと45%の密度がしっかり乗り、はちみつ・カラメルの甘みが太く、後半の樽スパイスもより前に出る。フィニッシュは通常版より長く、余韻に重さがある。「同じ竹鶴の延長線上にある、もう一段リッチなバージョン」という設計意図が分かる。
空港で買う酒、という限定の文脈
空港免税店や機内販売は「旅の途中でしか買えない」「現地よりも安いことがある」「Travel Exclusive 仕様が存在する」という3つの特殊性がある。Grande は3つ目の代表例で、家の酒販店では決して買えない。次に台湾やアジア圏に行くタイミングで仕入れる、という前提のないと家の棚に置けない一本だ。
旅の記憶と一本のボトルが結びつくと、その酒は「銘柄」ではなく「あの便で買ったやつ」になる。Grande を開けると、出発を待った桃園空港のラウンジの空気がほんの少しだけ蘇ってくる。
Travel Exclusive と機内販売
Travel Exclusive とは
空港免税店・機内販売・国際線限定で流通するスペックのウイスキー。通常品とは度数・容量・パッケージが違うことが多く、店舗での購入はほぼ不可能。日本の旅行者が海外便で帰国する際に買って帰る、という流通経路が主。
竹鶴 Grande
通常の竹鶴ピュアモルト(NV、43%)に対して、Grande は45%・銀色化粧箱の Travel Exclusive 仕様。シェリー樽の比率や熟成構成が一部異なるとされる。
空港免税店の運用
台北・桃園空港のほか、香港・仁川・成田・関空など主要空港の免税店で、ニッカや響などの日本ウイスキーが Travel Exclusive 仕様で並んでいることがある。在庫は便・時期で大きく変動。事前予約できる場合もあるので、行く前にチェックすると確実。
免税専売品。Amazon.co.jp の正規流通品(B086P4QCBM)は通常版43%。
