千葉県富津市に、岩を切り開いてつくった参道がある。高さ10メートルほどの岩壁が両側にそびえ立ち、その間をバイクがちょうど通れるくらいの幅で抜けていく。燈籠坂大師の切通しトンネル。一度行ったら忘れられない場所だ。
前回ここに来たのはSR400に乗っていた頃だった。あれから2年。XSR900に乗り換えて、また来てみた。
切通しトンネルとは
燈籠坂大師(とうろうざかだいし)は、富津市竹岡にある真言宗の寺院・東善寺の通称だ。境内への参道として、岩山を手作業で切り開いたトンネルが整備されている。総延長は約50メートル。切り立った岩壁は苔むしていて、光の入り方によって表情がまったく変わる。
場所は内房線・竹岡駅から歩いてすぐ。バイクや車でアクセスでき、駐車スペースもある。海沿いの国道を走っていると、案内板が出てくる。
2年前、SR400で来たとき
SR400で来たときも、同じようにトンネルの前でバイクを止めた。単気筒のエンジン音が岩壁に反響して、いつもより低く聞こえた気がした。そのときはまだ、2年後に別のバイクでまた来るとは思っていなかった。
XSR900で再訪
岩壁の苔の色も、光の差し込み方も、記憶とほとんど変わらなかった。バイクが変わっても、トンネルは変わっていない。当たり前のことなのに、なんとなくほっとした。
「バイクで出かけて、温泉入って、海鮮を食べる」——この日のプランはそれだけだった。このくらいシンプルな一日が、いちばん充実している気がする。
切通しの中は独特の静けさがある。バイクのエンジンを止めて、しばらくそこに立っているだけで気持ちが落ち着く。千葉の穴場スポットとして、もっと知られていい場所だと思う。
旅行ガイド(一般情報)
※本セクションは公開情報をもとに編集者が補足したものです。最新は公式サイトで確認してください。
燈籠坂大師の切通しトンネルとは
- 所在地: 千葉県富津市萩生(東善寺・燈籠坂大師の参道)
- 歴史: 大正〜昭和初期に手掘りで切り開かれたとされる参道、後に車両通行のため掘り下げられて現在の形に
- 規模: 高さ約10m、長さ約30m、幅約3m。岩肌の縦縞が「鑿(のみ)」の跡を残す
- 呼称: 弘法大師(空海)由来の名称、東善寺の通称が「燈籠坂大師」
撮影のポイント・季節
- 順光時間: 午前中の早い時間が岩肌の質感がよく出る、夕方は逆光の演出
- 苔の色: 春〜初夏は苔が瑞々しい、雨上がりは岩が黒く濡れて陰影が強くなる
- マナー: 参道のため静粛に。エンジンのアイドリング時間は最小限に
- 混雑: SNSで人気の撮影地、週末はバイク・車が連なることも
アクセスと周辺
- 車・バイク: 国道127号沿い。アクアライン・木更津金田ICから約45分
- 鉄道: JR内房線・竹岡駅から徒歩約10分
- 駐車場: 切通しを通り抜けた先に小さな参拝者用駐車スペースあり(無料)
- 周辺スポット: 鋸山・東京湾観音・金谷港(フェリー)・房総半島の海鮮食堂が車で30分圏
今回立ち寄った場所
1
燈籠坂大師 切通しトンネル
千葉県富津市竹岡(東善寺) / アクセス:JR内房線・竹岡駅から徒歩約5分。国道127号沿いに案内板あり。駐車スペースあり。