コスタリカは中米の中でも比較的豊かな国で、クリスマスは一大イベントだ。大多数がカトリック信者であり、文化の深いところにキリスト教が根付いている。2013年12月、赴任して初めて迎えるコスタリカのクリスマスシーズンだった。
Festival de la Luz(光の祭典)
首都サンホセでは毎年クリスマスシーズンにFestival de la Luz(光の祭典)というパレードが開催される。電飾で飾られた山車が街を練り歩き、沿道には大勢の人が集まる。日本の感覚で言えば、ちょうどクリスマスのイルミネーションパレードといった雰囲気だ。
タマル——コスタリカのクリスマス料理
クリスマスの食卓に欠かせないのがTamal(タマル)だ。とうもろこし粉を油で練り、米・肉・野菜を加えてバナナの葉で包み、蒸して作る。家庭ごとに味が異なり、新年が明けても食べ続けられる。コスタリカ人にとってタマルは「クリスマスの味」そのものだ。
日本でいう正月のおせち料理に近い存在かもしれない。「今年のタマルはうちのお母さんが一番うまい」という自慢話を何度聞いたかわからない。
闘牛と爆竹の新年
クリスマスが終わると、今度は闘牛が連日開催されてテレビで生放送される。スペイン式の闘牛とは違い、若者が牡牛に挑発されて逃げ回るお祭り形式だ。牛を殺すわけではなく、どちらかというと人間が翻弄される様子を楽しむ。
新年を迎えると昼夜問わず爆竹が鳴り響く。日本の静かな年越しとは対極にある、にぎやかすぎる年明けだ。元旦は休日だが、2日からはもう通常業務が始まる。
日本では「年末年始は静かに」という雰囲気があるが、コスタリカは真逆。爆竹が鳴って、肉を焼いて、家族が集まって騒ぐ。
どちらが良いかはわからないが、あのエネルギーはちょっとうらやましかった。
旅行ガイド(一般情報)
※本セクションは公開情報をもとに編集者が補足したものです。最新は公式サイトでご確認ください。
Festival de la Luz(光の祭典)
- 開催: 例年12月中旬の土曜夜、サンホセ中心部のセグンダ通り(Avenida Segunda)周辺
- 内容: イルミネーションを纏ったフロート(山車)、バンド・ダンスパレード、花火
- 歴史: 1996年に始まった比較的新しい行事だが、いまや首都最大のクリスマスイベント
- 混雑対策: 数十万人の人出、宿は早めに予約、ベビーカー・大荷物は控えめに
タマル(Tamal)
- 料理: トウモロコシ粉の生地に豚肉・米・野菜を包み、バナナの葉で蒸した中米伝統料理
- クリスマス文化: 12月初〜中旬、家族・近所が集まり大量に作る「タマレアダ(tamaleada)」が一大行事
- 地域差: コスタリカは比較的甘さ控えめ、ニカラグア・グアテマラとは具材・包み方が異なる
闘牛(Toros a la Tica)と新年の爆竹
- コスタリカ式闘牛: スペイン式と異なり牛を殺さない、若者が牛に追われ逃げるユーモラスな形式
- 主要会場: サンホセのZapote(サポテ)、年末年始に大型イベントとして連日開催・テレビ生中継あり
- 爆竹(pólvora): 12/24夜と大晦日が最盛、子どもの花火事故が毎年問題になっており保健省が注意喚起