サントリーの響シリーズの中で、家の棚にずっと残っている一本が 響 Blender's Choice。響 Japanese Harmonyの上位、年数表記の17年・21年・30年の下位に位置する、響シリーズの中堅。
赤いラベルが目印で、最低12年熟成のモルト・グレーンを軸に、一部に30年熟成原酒と赤ワイン樽追熟原酒を絡めた構成、と公開されている。アルコール度数43%。
「響らしさ」の再構築
2018年に登場した Blender's Choice は、需給逼迫で年数表記品(17年・30年)の出荷が絞られていた時期に、響ブランドの個性を維持しながら供給を確保するために設計された。「マスターブレンダーの選択」を前面に出すコンセプトで、ボトル形状(24面体)とラベルの様式は伝統を踏襲しつつ、ラベル色を赤に統一して若い飲み手にもアプローチした。
ノーズはまず赤ワイン樽由来の熟れた果実——ストロベリージャム・赤りんご・ピーチ。続いて12年〜30年熟成由来の樽香、バニラ、シェリーの気配。口に含むとリッチで丸い甘み、後半に響シリーズらしい樽スパイスとミズナラ的な日本オークの香り。フィニッシュは長く、長期熟成原酒の重さがしっかり残る。
「Japanese Harmony との違い」が分かる一本
響シリーズの入門 Japanese Harmony(年数表記なし、10種以上のキーモルト)と並べて飲むと、Blender's Choice の方向性がはっきり見える。前者は「軽快で華やか」、後者は「重厚で熟成感」。同じ響でもグラスの中の世界が違う。家のキャビネットに両方並べると、一つのブランドの幅を体感できる構成になる。
響というブランドは「日本らしい繊細さの象徴」として語られがちだが、Blender's Choice を飲むと、その繊細さの奥に長期熟成の太さがちゃんと潜んでいることが分かる。
響シリーズと Blender's Choice
響シリーズ
サントリーが1989年に発売したブレンデッドジャパニーズウイスキー。山崎・白州・知多のモルトとグレーンを掛け合わせ、24面体ボトルが定番。年数表記の17年・30年は需給逼迫で2018年・2019年に終売。
Blender's Choice の位置付け
2018年発売、Japanese Harmony と17年(当時)の中間を埋める中堅レンジ。最低12年熟成原酒を軸に、一部30年熟成・赤ワイン樽追熟を含む。アルコール度数43%。
水・ハイボール・ロック
サントリーは Blender's Choice について「水割り・ハイボールも美味しく飲める」設計と公表しており、加水耐性が高い。ストレートでも崩れず、加水でフルーツ感が広がる。
Amazon.co.jpで入手可能。需給逼迫により定価より高めに推移。