2013年から2015年までの2年間、コスタリカ南部の山あいの町サンビートで、JICAボランティアの理学療法士として暮らした。「コスタリカ滞在記」は、その2年間と10年後の再訪までを綴った全20話のシリーズだ。
話数が増えてきたので、このページでは全20話を「はじめての3話」「暮らし」「自然と旅」「仕事と研究」「言葉、そして別れ」のテーマ別に案内する。気になるところから読み始めてもらえたらうれしい。
はじめて読むなら、この3話から
シリーズの入口としておすすめの3話。コスタリカという国の輪郭、暮らした町、そしてそこで何をしていたのかがつかめる。
九州と四国を合わせたほどの国土に、世界の生物種の約5%が生息する国。「豊かな海岸」という名前の由来から治安や暮らしまで、まずは国の輪郭から。
2年間の任地となった町サンビート。ホストファミリーと、誰もが「マエ」と呼び合う人たちとの暮らし。
個人で開業できる制度、日本と大きく違う教育の「ものさし」、物がない診療所での工夫。現地で働いて見えた医療の姿。
暮らし編|町と人、食、行事
大多数がカトリック信者の国で迎えた一大イベント。タマルを包み、爆竹が鳴り、光の祭典が街を彩る。
日本から届いたクリスマス荷物が税関で止まった。28個の餅は保健省の許可がないと渡せない——郵便と関税のリアル。
海外赴任に子どもが付いてきたら教育はどうする?サンホセの日本人学校と、色粉まみれで走る祭りの一日。
主食は米、意外と手に入る醤油。2年間で食べてきた中米の料理をまとめて紹介する。
自然と旅編|火山、秘境、海
「豊かな海岸」という国名のとおり、コスタリカの見どころは自然に尽きる。火山、ジャングル、太平洋とカリブ海。会いに行って、会えなかった話も多い。
紋章にも描かれた有名火山へ、緑色の火口湖を目当てにバスで2時間。頂上で待っていたのは真っ白な霧だった。
バスと船を乗り継いでオサ半島へ。コンゴウインコ、コアリクイ、ウミガメの這い跡。「地球で最も生物が濃い場所」を早朝に歩いた。
国中が休みになる聖週間。コスタリカで一番人気の国立公園で、ビーチとジャングルと動物たちに会う。
下調べもせず海へ。たどり着いたのは、引き潮になると砂浜がクジラの尾の形に伸びる国立公園だった。
ボートツアーでカニョネグロへ、霧の森モンテベルデへ。ナマケモノ、アオマユハチクイモドキ、ナイトツアー。
ヒメウミガメが一斉に産卵する「アリバダ」。知らせを受けて14時間バスに揺られた先で見たのは、卵の殻だけだった。
仕事と研究の原点編|装具、村の診療所、CENARE
いま補装具の研究をしているが、その原点はこの2年間にある。特に⑧の装具づくりは、シリーズの中でいちばん読んでほしい話だ。
サンビートから山道を1時間以上。診療台が1つしかない村の診療所と、コスタリカが抱える医療格差。
脳卒中の患者さんのために装具を自作した。町に部品はなく、支柱は設計図を書いて発注。完成した装具は700g。補装具研究の原点。
支柱は特別発注の金属支柱、足底は切り取ったサンダル、下腿は野球用肘プロテクター。⑧の技術編。
装具を自作した翌月、首都サンホセの国立リハビリテーションセンターへ。任地に持ち帰りたかった景色。
言葉、そして別れ編|DELE、帰国、10年後
現地で学んだスペイン語。B1はオーラル満点で合格、任期の終わりに受けたB2は完膚なきまでに撃沈。学習ロードマップを残す。
最後の患者さんとの別れ、最終報告会。任地サンビートを去る日の記録。
2025年1月、10年ぶりに戻った。高層ビルが増えたサンホセ。サンビートには行けなかった。でもピルセンは変わらずうまかった。
公開順に読む|全20話リスト
時系列で追いたい人はこちらから。①から⑱までが2013〜2015年の滞在、⑲⑳がその後日談にあたる。
- コスタリカとはどんな国?
- イラス火山の行き方と見どころ
- サンビートで暮らした2年間
- ノベ族の村へ通う水曜日
- コルコバード国立公園とオサ半島
- コスタリカのクリスマスと年越し
- 餅は危険物?税関で日本食を諦めた話
- いまの研究は、あの装具から始まった
- 簡易短下肢装具の作り方
- コスタリカ日本人学校とThe Color Run
- コスタリカ国立リハ CENARE を見に行った日
- マヌエル・アントニオ国立公園へ
- コスタリカ・中米料理まとめ
- ウビタ「クジラの海」で何もしない週末
- カニョネグロとモンテベルデ旅行記
- コスタリカで理学療法士として働くということ
- アリバダを見にオスティオナルへ
- コスタリカを去る日
- DELE B1合格・B2撃沈
- コスタリカ10年ぶり再訪
2年間の記録は、いまも続く旅の始まりだった。
コスタリカから足を延ばした隣国の記録として、ニカラグア旅行記(全6話)とパナマ旅行記(全4話)もある。中南米の「いま」を追いかける中南米ニュースとあわせてどうぞ。